はじめの一歩
子どもも大人もおじいちゃんおばあちゃんも自然も。みんなが幸せな社会をつくりたい。
自然に感謝し、人に感謝する。そんな気持ちが人から人へ広がり、未来へつながっていくといいなと思う。
お寺の保育園とキリスト教の保育園で育ち、神社のお祭りや地蔵盆、お墓参りや法事など、子どもの頃から宗教や哲学に自然になじみ、地域のいろいろな大人に囲まれて育った。
農家をしている田舎から毎年甘いみかんが届いたり、幼なじみのおばあちゃんの畑で毎年春にはさつまいもの苗植え・いちご狩り・BBQ、秋は芋掘り・柿の実やキウイの収穫・地鶏のすき焼きをいただく。自然の恵みと、食物を育ててくれる人への感謝が自然と芽生えた。
同居していた祖父母は明治・大正・昭和と生き抜いてきた人たちで、祖母にいたっては平成まで100年生きた。目の前にいる人が実際に生きてきた時代として、歴史は迫ってくる。
戦後、住む場所がなく6畳1間に家族6人が暮らした時代。祖父が紙芝居で得た小銭を数えるのが子どもたちの仕事だった。昔よく聞かされたそんな風景が、心の根っこにある。
もともと、歴史や物語が好きだった。
緑や川や空の移り変わり花鳥風月など自然に感じ入ることも多かった。
まわりの環境や出逢った人に多くの学びを得てきたと思う。
「自分が学んだことを独り占めしたらあかん、みんなで共有しないと」
最近そう言われて、ドキッとした。自分だけわかったような気になっていてはいけない。
素直に自分が良いと思うことを言葉にしていくことが大事なのだと改めて気づく。
喜怒哀楽、あらゆる出来事と感情。それをどう「受け取り直す」のか?
それが、みんなが幸せな社会へのはじめの一歩なんだと思う。
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